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2学期始業式 校長挨拶

皆さん、おはようございます。今朝、正門で皆さんの元気な姿に会えてとても嬉しいです!!今年の夏は、猛暑日が続き、痛さを感じる暑い日が続きましたね。新型コロナウイルス感染症対策に加え、熱中症対策もする状況になっていました。部活動の練習や合宿などで、新型コロナウイルス感染によるクラスターや熱中症などの事故が起こらないかととても心配しました。皆さんの新型コロナウイルス感染症対策、熱中症対応への取り組みで、大きな事故もなく、2学期を迎えることができ、少しホッとしています。

そんな夏休み中に、多くの生徒がそれぞれの目標に向けて頑張っている姿を見ました。夏期講習に参加している生徒たちの姿。高校3年生で、土日もなく、毎日のように自習室、もしくは教室で目標に向けて頑張っている姿。暑い中、汗をかきながら目標に向けて部活動に取り組む姿。試合やコンクールで頑張っている姿。イングリッシュキャンプで頑張っている中1生の姿。クラスの文化祭の準備をする姿など。皆さんの目標、目的に取り組む姿があり、コロナ禍でも、対策を取りながら取り組む姿にとても感動しました。コロナが落ち着き、より充実した学校生活が送れるようになることを願うばかりです。

現在、一日の新規感染者数は東京で1万5千人前後となっています。東京都ではこれまでの感染者数の合計が300万人、全国では2000万人に迫るいきおいです。本校関係者においても感染する人が出てきています。「感染しない、感染させない」をモットーに、2学期も引き続き新型コロナウイルス感染症対策の徹底をお願いします。2学期は中3修学旅行、桜花祭、進路関係の行事をはじめとする様々な学校行事が数多くあります。行事を実施し、充実させるためにも、自覚ある行動をお願いします。校舎内では原則マスクの着用、換気、黙食、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、手指消毒、毎朝の健康チェック等をお願いします。また、多少暑さが和らぎもしましたが、しばらく、30℃を超える日が続きそうです。熱中症対策、水分補給なども併せてお願いします。

さて、先日28日(日本時間)、大リーグでも活躍したイチローが日本人史上初、マリナーズの球団殿堂入りしましたね。1学期には「凡事徹底」を紹介する際に、大リーガーであったイチローの逸話を紹介しました。そして、1学期終業式ではマイケルジョーダンの「Step by step. I can’t see any other way of accomplishing anything.」と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」の話をとおして「チームの力で目標を達成」についてお話をしました。覚えていますか?

本日は先日8月24日に90歳で亡くなられた稲盛和夫さんについてお話をします。経営の神様と呼ばれる人の一人です。京セラ、KDDIの創業者で、経営破綻した日本航空の会長に就き、再建し再上場に導いた方です。その経営管理手法は小集団単位で採算を管理する「アメーバ経営」と呼ばれています。全社員が経営に関わって業務を行うという考えのもとに、組織をアメーバと呼ばれる小集団・グループ(チーム)に分けて、各アメーバが、リーダーを中心に全員が責任を持ち、持てる能力を発揮し、目標に向けて取り組むことです。学校に振り返って考えると、1学期終業式でお話しした「チームの力で目標を達成」で話したことに通じます。桜花祭へ向けたクラスというチーム、部活動では野球、サッカー、ラグビー、吹奏楽など、全ての部活動もチームです。更に、それぞれチームを細分化するとポジションやパート等があります。委員会もチームですね。そして、それぞれに目標、ミッションがあります。そのミッションの達成に向けて、それぞれのチームが自覚と責任を持ち、リーダーシップを発揮することで、学校全体の活性化に繋がり、学校は大きなチーム農一として、ますます素敵な学校になります。農一プライドです。2学期、皆がそれぞれのチームで目標達成に向けて取り組むことを期待します。最後に、以前、稲盛さんの本を2冊ほど読みましたが、その稲盛さんの言葉を2つ紹介して終わりにします。

「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめた時が失敗である。」

「安易に近道を選ばず、一歩一歩、一日一日を真剣、地道に積み重ねていく。夢を現実に変え、思いを成就させるのは、そういう非凡なる凡人なのです。」

以上になります。

東京農業大学第一高等学校・中等部 校長 幸田 諭昭