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教育後援会 第4回土曜講座「おいしい珈琲とは〜」2/14(土)
2026.03.9

令和8年2月14日(土)、第4回土曜講座をオンラインにて開催いたしました。講師には、東京農業大学で長年コーヒーの品質研究を続け、日本スペシャリティコーヒー協会理事も務める堀口俊英さんをお迎えし、「おいしい珈琲とは~~おいしい珈琲とは何か 基礎的な知識と実践的な抽出方法を知る」という演題で講演いただきました 。

講演ではまず、私たちが毎日楽しんでいるコーヒーが直面している課題についてお話しいただきました。現在、産地では人手不足や気候変動などの影響により、将来的に生産量が大きく減ってしまう懸念があるそうです 。こうした中で、本当に美味しいコーヒー、「スペシャルティコーヒー」とはどういったものかを解説してくださいました。これは単に高級という意味ではなく、欠点のある豆が混ざっていないことや、少量生産で地区、農園、品種等の生産履歴が明確であること、そして100点満点中80点以上のスコアを獲得していることなどが条件となります 。流通する豆のわずか10%ほどという貴重なものですが、堀口さんはこうした優れた豆が持つ「本物の美味しさ」を届けるための研究を日々続けていらっしゃいます 。

後半は、家庭でコーヒーをより深く楽しむための具体的なヒントを教えていただきました。美味しいコーヒーに出会うためには、まず自分の好みの「焙煎度」を知ることが大切で、浅煎りから深煎りまで自分の好きな基準を知ること、他、品種名が書かれているかも美味しいコーヒー豆を選ぶ目安になるとのことでした 。そして購入した豆の鮮度を守るコツは「冷凍保存」です。コーヒー豆は焙煎直後から劣化が始まるため、入手後は即座に冷凍することを強く推奨されていました。コーヒー豆は水分が少ないため、冷凍しても凍らずそのまま挽いて使えるという点は、毎日の習慣に取り入れやすい役立つ知識でした 。コーヒーをいれる際、粉にお湯を少しずつ浸透させ、粉の香り、液体の香りを嗅ぎ、一口飲み、その風味を一瞬だけ意識して考える。こうした小さな積み重ねが、3ヶ月後には驚くほど味覚を豊かにしてくれるそうです 。他にも、アイスコーヒーの作り方やアレンジコーヒー、お菓子とのペアリングやお料理とのマリアージュ等についても教えていただきました。

今回のお話を伺い、これまで何気なく口にしていたコーヒーの背景には、生産者の努力や美味しさを数値化しようとする緻密な科学の視点があることを知りました。堀口さんの「知識を持って味わう」お話を聞いた後は、いつものコーヒーが少し背筋を伸ばして味わいたくなるような、特別な存在に感じられる素晴らしい講演でした。