みなさん、お早うございます。今朝、正門で皆さんの元気な姿に会えて、とっても嬉しいです!!暑さが続く中で、皆さんの熱中症対策、感染症対策の基本的な取り組みなどで、特に大きな事故もなく、2学期を無事に迎えることができ少しホッとしています。そして、私はこの夏休み中に、多くの生徒がそれぞれの目標に向けて頑張っている姿を見てきました。夏期講習に参加している生徒たちの姿。高校3年生で、土日もなく、毎日のように自習室、ラウンジで目標に向けて頑張っている姿。暑い中、汗をかきながら目標に向けてクラブ活動に取り組む姿。試合やコンクール、展示会等で頑張っている姿。イングリッシュキャンプで頑張っている中1生の姿。桜花祭の準備をする姿など。皆さんの目標、目的に向けて、「共創」し取り組む姿があり、とても感動しました。2学期は桜花祭、中3修学旅行などの学校行事が多くあります。また、クラブ等では新人大会や発表会があります。それぞれの目標に向けて「共創」し取り組んでください。
さて、今日の話の前に、防災訓練の続きになりますが、「地震後の復興状況」についてです。1月1日に石川県能登地方を震源とした「能登半島地震」による被災地では地震後も大変な状況が続いています。家族がボランティアに5日間ほど参加してきました。発生して8ヶ月たっていますが、復旧が少しずつ進む一方で、倒壊した建物の多くが残されたままだったそうです。とても驚いたと話していました。NHKでも放送されていましたが、大規模な火災が起きた輪島市の「朝市通り」周辺では、焼けた車や外壁の一部を残して骨組みだけになった建物などが、今もそのままになっています。復旧しているのは約5%だそうです。地域の特性もあるのでしょうが、地震後も苦しい状況が続いると。復旧までには相当な時間がかかりそうです。復興支援ということで東京農業大学の学生が主体となって「能登震災復興チャリティーイベント」を「知る」「体験する」「応援する」で復興支援を行います。当初の予定では9月1日でしたが、台風の影響で9月15日(日)開催に変更になりました。ポスターがこちらになります。職員室前等に掲示しておきますので、関心のある方は9月15日大学に行ってみてください。
さて、この夏休み、皆さんも同じかもしれませんが、私は「本当に暑い(痛い)」と感じました。このことと、「パリオリンピック」を絡めてお話をします。
今年の夏も、夏日・猛暑日が続きました。気象庁によると、東京都における2024年7月の最高気温は平均33.5℃で、平年値(30年間の平均値)より3.6℃高く、さらに8月は33.4℃と2.1℃高くなりました。台風10号もこの温暖化の影響を受けているといわれます。ここのところ、日本は亜熱帯化していると言われていますが、世界的に温暖化しています。この地球温暖化に対して、アントニオ・グテーレス国連事務総長は7月25日に、世界各地で猛暑が甚大な被害をもたらしていることを受けて、「沸騰に近づいている」と警告した上で、各国に気候変動対策の強化など緊急の行動を呼びかけています。私は正にこの「沸騰」という表現がその凄さを物語っていると感じました。そんな中、パリオリンピックは開催され、様々な感動やドラマがありました。テレビ等に釘付けになった人もいたかもしれません。何でそのパリオリンピックと地球温暖化と感じた人もいたかもしれません。実は、競技とは別にパリ協定に沿うために「CO2排出量を2012年開催のロンドンオリンピックと比較して半分にする」という目標を掲げ、史上最もサステナブルな大会の開催を目指してきています。温暖化対策について進んだ取り組みを計画し、目標に向けて実施しました。使い捨てプラスチックのない大会にするために市内競技会場へはペットボトルの持ち込みは原則禁止とし、マラソン競技の給水所では、再利用可能なカップを使用する。他にも、市内には再利用可能なガラス瓶や、200を超えるソーダ・ファウンテンの設置。競技施設の95%を既存または仮設の建物にする。100%再生可能エネルギー使用、廃棄物ゼロ、ゼロエミッション車の走行。オリンピック施設内の持続可能な食料使用率100%にする。観客の100%が公共交通機関、自転車、徒歩で会場に移動を目指すなど。本当に枚挙にいとまがないです。今回のオリンピックは地球温暖化への取り組みを様々な場面で行っています。
近代オリンピックの父と呼ばれるフランスのクーベルタンはオリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」と唱え、この理念は今も「オリンピズムの根本原則」となっています。そのよりよい世界の実現に向けて、今大会は史上最もサステナブルな大会の開催を目指しています。
これまでに、読書の大切さ、目標の達成の方法、新札などについて話してきましたが、今日はオリンピックの競技とは別の側面、地球温暖化対策についてお話をしました。地球に優しい取り組みを、無理のない範囲で私たちも、身近なところ、出来る範囲で、少しずつでよいと思いますので「共創」し取り組むことが大切ではないでしょうか。私からは以上です。